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山木彩乃の十字架

by Love in Qushu

今回の再開発はメンバーの受け止め方が様々だったと思う。そこにいい悪いはない。いや、ファンの方だって様々だ。そこにいい悪いはない。
個人的には、これを「チャンスだ」だけでなく「改革のチャンスだ」と捉えたメンバーがいると思っている。これは、自分なりに感じていたLinQの欠点だったり課題(あくまでも自分なりであってそれが正解かどうかは別)を変えるチャンスだと思ったメンバーがいると思っている。いや、それはどのメンバーもおそらくそうなのだが、その課題というのがパフォーマンスという、より根本的なところに目を向けたメンバーがいると思っている。いわば「メスを入れた」とでも言おうか。

その一人は、らなちゃん。再開発動画で、オーディションのために衣装を用意してきたというところが何より現れていると思う。もっとパフォーマンスで惹きつけなきゃ、と。元々BudLaBのときはメンバーのツイッターもなく、広めるにはパフォーマンスをよくすることしか手段がなかった。だからこそ、パフォーマンスがなにより人を惹きつけるということを身をもって感じていたのだと思う。

そしてもう一人は、あやのんだ。
再開発が発表されたとき、メンバーがそれぞれの思いをブログで綴ったけれど、一番辛辣だったのが彼女だ。

「私は、今の活動が、ぬるい なって思うところがありました」
「東京で対バンする時も正直、恥ずかしい時もありました。」

再開発動画のあさみさんとの面談(見なくていいです)で、空いた新木さくらちゃんのポジションに手を挙げる人がいなかった、とLinQの問題点を語っていたけれど、彼女は何よりLinQの課題に気づいていたと思う。

ただ。気づいていたのと言葉で発するのとでは全然違う。言葉で発すると言うことは何も単なる批判ではない。「言ったからには自分もやる」という自己責任を負う行為でもある(これは、あの再開発動画でなっちゃんに意見したさくらちゃんもそうだ)。あやのんは早くからそれを背負う覚悟ができていたのだと思う。だから。あのオーディションのダンスだって必死にやったと思う。あれだけ大口叩いていた人ができなかったら「なんだ、言葉だけか」となってしまう。そうなってしまったらLinQは何も変わらない。ある意味自分の変化こそがLinQの変化。そんな思いすらあったと思う(この思いは何も彼女だけでなく全メンバーに生まれたと端から、もとい、北から見ていて思う)。

しかも一連の再開発でダンス担当に任命されていた(はず)。だったらなおさら、である。ダンスというのはパフォーマンスの根本なのだから。歌は言葉の壁がある。でも、ダンスは言葉なんかいらない。全世界誰しも魅了させられる。だからこそ、あのオーディションでは誰よりも高い点数を取らなければならなかった。パフォーマンスを変えようと言っている以上、一番にならなきゃいけなかった(個人的には最近あやのんとらなちゃんがとても強い絆で結ばれている気がしている。たぶん同じ思いを持つ「同志」なのだと思う)。

十字架、なんて書くと大げさかもしれないけれど、間違いなくそれくらいの覚悟が彼女にはあると思う。LinQをもっと魅せられるグループに。世界に通用するグループに。

話は少し前に遡る。
1月の生誕公演を見たとき。最初は彼女はLinQにとどまるべきではないと思っていた。もうLinQを飛び出した方がいいんじゃないかと思った。それくらい、魅せるステージだった。でも、その考えはやがて切り替わった。彼女こそがLinQに必要なのではないか、と。

組織って、「自分に合わない」と思う部分が、実は組織にとって重要なことだったりする。例えばガツガツした社風で、おっとりした自分に合わないと思うかもしれないけれど、そのおっとりさこそが組織には必要だったりもする。

生誕公演で「My Style 〜A yearning Narrative〜」を見ていてそう感じた。そのあたりのことはブログで…

これは再開発後のことなんだけれど、一度彼女から聞かれたことがある。
「今のLinQの課題って何だと思いますか?」

実は即答できなかった。そんな自分が恥ずかしくなった。今まで褒めすぎていて、それは自分の好きなものを否定したくない一心だったからではないか、と。気になっていたことに敢えて目を背けていたのではないか、と(思えばそういう質問をされたのはあともう一人だけだ)。

ただ、そういう根本的な問いかけをしてきたのも、彼女の変化だと思った。今までも「どうでしたか?」と聞かれることは多かったけれど、それは自信のなさ故に聞いてきたのだと思った。
でも、このときは違った。問題点から真正面にぶつかろうという覚悟によるものだと思った。この際問題点を一気に解消します、みたいな。そんな強い気持ちにあふれていた。

これは持論なんだけれど、
何か大きなことを起こす、革命を起こす人の条件って、自分に自信がないことだと思う。自信がないというのは、それだけ自分を冷静に見られているということなのだと思う。だからこそ、何を変えたらいいのかが何よりわかるのだと思う。

その人がその何かを変えられた瞬間、しかもそれがものすごく大きな壁だったとき、それを乗り越えたときに大きなことを起こせるのだと思う。

自分に自信がないということは、それだけ掲げている目標が高い証なのかもしれない。伊藤ちゃんだってそうだ。

今日公開された再開発動画のあやのんを見て、ちょっとそう思った。

最後に。私はある程度メンバーに対して「この子はこういう子」というのをある程度イメージしているけれど、それをいい意味で裏切られる、覆されるのが彼女だ。


Love in Qushu
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