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坂井朝香が手にしたもの

by Love in Qushu

アイドルを追いかけるようになったのは2013年のアプガから、だったけれど、その魅力というか楽しさ、いや、醍醐味の一つが「メンバーの成長過程を目の当たりにできる」ということだと気づいた。特にアイドルは未成年だったり20才そこそこだったり若く、つまりそれは感受性も豊かなときであり、成長の仕方も全然違うというか、簡単に言えば「化ける」ときでもあったりする。間違いなく人間として一番伸びるというか、今後の人生───というより思想というか人間性というか───の根幹が間違いなく築かれる時期、だと思う。あなたも高校生や大学生、社会人の最初の頃を振り返っていただければおわかりいただけると思う(これを読んでいるのがまさにその世代の人だったら、いずれ、わかる。ああ、私も年を取ったものだイヤなものだ)。

私にとって最初のそのアイドルは、アプガの佐藤綾乃ちゃんだった。詳しいことは書かないけれど、覚醒したと思った。先日3年ぶりにアプガを見たけれど、彼女はその覚醒した自分そのままというか、変わってなくて、ああ、つかんだんだなと思った。このときに「これだ!」というものをつかんだら、それは間違いなくその人のベースになるんだなと。

LinQと出会って3年になるけれど(ていうかまだ3年なのか、というのが正直なところ)、最初に出会った頃と今とでがらっと変わった人って誰だろう。そう考えたときに思い浮かんだのが坂井朝香だった。

2014年6月。初めてLinQの取材が実現した。それまでは東京でのライブやイベントを数回見たのみ。もちろんメンバーから認知されていなかったし、私も当然ながらメンバー全員を把握していなかった。しかもインタビューに登場したメンバーは11人。11人!振り返ってみても間違いなく私の人生でインタビュー最多人数だ。あなたも11人を相手に話したことってあまりないと思う。

…て、久しぶりに見たけれどあやのんも今と全然違うなあ。

このときはまだ全メンバーを覚えていたわけではないし、当然向こうだって私のことは知らない。しかも私はインタビュアーとして進行しなければならない。全く余裕のない状態だった。どの席に誰が座っているというのを手書きでメモして呼ぶとき絶対に名前を間違えないように…しかもメンバーから話を聞き出さなければならない。そして引き出さなければならない。時間を考えて別の話題に移る必要もある…等々

まあ何が言いたいかというと全く余裕がない。それが何を意味するかというと、「全員に話を振れない」「全員から話を聞き出せない」ということが起きてしまう。特にこのときは11人。上記の後の記事を見ていただければわかるけれど、一言も発していないメンバーがいて、取材後に頭を抱えた。あちゃー、全員に話を振れてなかった、聞き出せなかった。引き出せなかった。

ただ、一方で大人数のインタビューではいかに自分を出すか、ある意味「割り込むか」ということも大事だったりする。一言も発しなければ自分の言葉は一言も載らずに取材が終わってしまう。何のためにここにいるの?という。だから余裕がない一方でそうやって「自分を出してくる」メンバーというのに私はつい注目してしまう。

わかりやすく言えば、フェスとかでたくさんのアイドルグループがいるときにMCの進行する話題に強引に入ってきたり、そこでさりげなく自分たちのことをアピールしたり。振られるのを待っていてもダメ。自分から行かなきゃ。そういうことだ。LinQだったら言うまでもなく伊藤ちゃんである。

このときの取材で坂井朝香という人は初めて知ったんだけれど、そのとき一番印象に残ったのが彼女だった。あ、なんかちゃんと自分を出してくるな、入ってくるな、待っているだけじゃないな、と。このとき私は8月に初めてベストホールに行くことが決まっていて、しかもそのときは彼女の生誕公演だということもわかっていたので、そんな部分もあったかもしれない。

そして私は8月に初めてベストホールに行き、その後夏祭りにも行き(それが9年ぶりの福岡だったのに2週間後にまた行ったという 笑)、そして10月の3連休に行き…と、私は着実にLinQにハマっていった。そして同時にその時期に成長へのステップを歩み始めていたのが彼女だったと思う。10月に行ったときは地下鉄天神駅に彼女のポスターが貼られていた。

自分の趣味が仕事にも活かせ始め、そしてまた夢だったモデルとしての第一歩を踏み出した…今にして思えば彼女にとってそんな時期だった。一緒にするのはおこがましいが、私もLinQヲタとして着実にステップを上っていた時期だったので、ある意味、かぶるのだ。

思えば。
18才を迎えた生誕公演のときにこんなことを言っていたのが記憶に残っていた。「華の17才っていうのに“はの字”もなかった」

話は一気に飛ぶ。
2015年のサーキットツアー、私はあいにく一つも行ってなかった。5月に行われた追加公演を見たのみ、だった。

そしてサーキットツアー追加公演の東京ファイナル。最後のMCで突然泣き出したのは正直びっくりした。えっ、あーたんが泣いてる!!??みたいな。

ちょうど私はその頃「Member」というインタビュー企画を立ち上げていて、第一弾がさくらちゃんだったけれど第二弾を考えていた時期だったので(結果的にLinQメンバーだけの企画になっちゃったけれど元々はLinQどころかアイドルにも限らない企画だった)、それで彼女にお願いすることになった。しかも取材時期がちょうど東京に来ているタイミングだった。しかも取材の時はスケジュールの関係で時間が延びたのでたくさん話が聞けた。もはや運も彼女に味方していた。

ただ。確かに運も味方していたと思うけれど、あの取材の時の彼女はどこか並々ならぬ思いというか…「このチャンスを絶対に逃さない!」という思いにあふれていた気が(勝手にだけれど)した。記事にもあるけれど「伝える」を何より大事にしていたので、絶好の機会ととらえていたと今にして思う。

だからというか。彼女にはいろんなものが集まるようになってきた、ということなのかもしれない。モデルの仕事もそうだし、何より輝きもそうだし、そして運もそうだし…ある意味記事もそうだし…

思えばそれだけ人を惹きつける力、というものを持ち始め、だけでなく、吸い寄せるくらいの力が出始めた、ということだったと思う。その後の彼女についてはもう言うまでもないだろう。映画だってそうだし。

ものすごく正直に言うとあの一連のMember企画で一番好きなのは彼女のだったりする。それは、簡単に言えばタイミング。お互いのニーズが合致ところではない、というか。「伝えたい」というニーズに応えて記事にしました、おしまい、ではなくそれがさらに輝きだしたというか…

うまく言えないけれど衣装のように記事というものを身につけてますますパワーアップしていったというか…元々記事書いておしまい、ではなくそれを武器にしてさらに活用して欲しい、ステップアップしてほしいと思っている私にとって、それが一番うまくハマったのが間違いなく彼女だったと思う。例えるなら、輝いている時期に写真集を出すのにちょっと似ている。

だからこの3年って、いろいろ悩んだり迷った末につかんだ「これだ」という思いがだんだん自信になり、確信になり…最初は進む道に迷っていたけれど「これだ」と決めた道を進んでいくうちに「あ、やっぱりこれでよかったんだ」と加速していった3年間じゃないかなあと思う。しかもサーキットツアーってまさにその過程やないですか!(なぜか関西弁)

彼女はつかんだんだと思う。でもそれはチャンスをつかんだ、という言葉では片付けるべきではないと思う。もっといえばチャンスすら自分からたぐり寄せた、ということだ。

「あ!これは絶対チャンスだ」
そう思って自分から寄せていって思いっきり引っ張り込んだ…

チャンスは誰にでもやってくる。でも、それをチャンスだと気づくかどうか、そしてそれを自分のものになるよう引っ張り込めるか(自分のものになるという確信があるから強い力で引っ張り込める)、ができる人は間違いなく限られる。

坂井朝香はそうやってつかんだんだと思う。坂井朝香という人間を。

あ。彼女の、大阪を「東京と福岡の間にあるので、福岡市民会館と中野サンプラザ両方行きたいと思わせたい」というその発想というか感性はいつもうならされる。実は違うところを見ている。すごいなって思うことが多い。

再開発プロジェクトが終わってこのブログも…と思ったけれどよくよく考えてみたらまだ今のLinQは8月までは活動するし、ということで、少しでもメンバーの今というか、8月の新生LinQ移行までに少しでも書いておこうと思います。


Love in Qushu
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