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21人、そして7人の未来

by Love in Qushu

卒業公演は未来が見える公演と書いた。
それは何も、卒業メンバーだけではない。「残された」メンバーの未来も見える公演だと思った。

そもそも今のLinQってどうなんだろう。新春公演以来ほぼ3ヶ月ぶりに見た中で思ったことをつらつらと書きます。

LinQは再開発プロジェクトの後に11名で再出発を果たした。30名近くいたグループが11名になったことだけでも衝撃だったのに(21人が11人になっただけでもメンバー半減!みたいな書き方で報じたメディアもあったし)、ついに7人にまでになってしまった。

7人でできることといったらバスケかバレーボールくらいだろうか(それぞれ5、6名)。7人制ラグビーなんてのもある。だけれど、もはやサッカーどころか野球のスタメンすら組めない人数になってしまった。昔はよく冗談交じりで「LinQメンバーを野球のスタメンに例えたら」とか「サッカーのフォーメーションに当てはめたら」とかやっていたが(私の中で原さんはキーパーだったし大庭ちゃんはボランチというより遠藤だったしゆうみんは右ウイングだった)、もうそんな遊びもできなくなってしまった。

もっとも、LinQを解体して上位組織としてIQプロジェクトを立ち上げたわけで、IQプロジェクト全体としては所属メンバー数もそれほど変わっていないし、トキヲイキルはイオン九州のCMに起用されたり、IQプロジェクト(会社で言うとIQホールディングス)としては、ジョブ・ネットの決算書まで見ようとは思わないけれど(見られるのかどうかしらないけど)業績は上向きなのだと思う。そこはなんとなく、天神北のあの場所で流れている空気でわかる。

ただ、こういう言い方をしたらトキヲイキルのイキリヲタやバドラバーの方は怒るかもしれないけれど、「肝心の」LinQがこういう状況なのだ。私は年末大感謝祭を一日だけ見て、動力車を失って自力では走行できない客車だけになってしまったと書いたけれど、そういうことなのだと思う。悪いけれど「LinQはうまくいってます」なんて絶対書けない。

というよりイオン九州のCMに出てイオンのイベントスペースで九州の物産展をPRしているトキヲイキルの方が、私の中でのLinQの活動のあり方の一つだったりする。地元の企業を共に盛り上げようと頑張っている(こういうところからLinQを好きになっていったのだ)。ちなみに余談だけれどここ北海道にもイオン北海道があって、アプリも出しているけれどテレビCMは普通の無名なモデルさんが出ていて、この差だなと思った(この手のものは営業活動がモノをいうと思うから)。

もっとも、役割分担としては全国に打って出て九州をアピールするLinQと、地元にいて盛り上げるトキヲイキルという棲み分けはできているのではと思うからこれでよいと思うけれど、トキヲイキルに九州感がないのが残念だ。グループ名にも持ち曲にも九州の「Q」の字もない。個人的にはいびつな構造だと思う。もっともLinQは名前こそQの字があるけれど、持ち曲に九州感はないし「フクオカ好いとぉ」が代表しているとおりラブイン福岡にとどまっていたのも事実だけれど。
※もっともひとえに九州感と言っても難しいのも事実。例えば神奈川だって川崎と横浜はそれぞれカルチャーを持っていて「オレたち神奈川!」という意識はあまりないと思うし、それと一緒。

私が好きになったLinQの要素というかアイデンティティーは、トキヲイキルの方が強くなっている。九州に根付き、九州の人たちと一緒に九州を盛り上げていく、というのは間違いなくトキヲイキルの方が上だ。

じゃあLinQの強みってなんだろう。まず知名度だ。年末にトキヲイキルが出演したアイドルフェスを見に行ったけれど、他のグループのファンは「元LinQメンバーのいたグループでしょ」と話していたし(ちなみに、その人は元LinQメンバーがいるから曲もLinQ曲をやると思っていた)、メディアもLinQの名前を使って報じることもある。もっともこれは今だけでいつかは「元LinQメンバーのいるユニット」なんて前置きも必要なくなるだろう。

そして持ち曲だ。もふくちゃんやナオト・インティライミさんが作った曲もあるし(特にナオトさんはフリーライブなどアイドルに興味のない人を呼び止める貴重な存在だ)、アイドル好きの人なら誰しも聞いたことのある曲をいくつか持っている(もっとも1月のNPPの「カロリーなんて」で感じたように、最近世代交代も進んでいるから必ずしもそうも言えなくなっているのだが)。

以上。
になっている気がする(私が「肝心の」と書いたのはこの二点があるから)。そりゃ、かわいい、美人とか、面白い、とかあるけれどそれは別に他にもたくさんいるし(だから卒業公演のあやのんの「見つけてくれた」という言葉は重いのだ)。だからファンが明らかに抜けていっていると個人的には思う。昔熱かった人たちが気づけばどんどんいなくなっている。それは、LinQにしかないものがなくなっちゃったということなのだと思う。他にもある、というか、他の方が上になってしまったということだ。

という現状でさらにメンバーが減る。そこに未来はあるのか。そう思いながら足を運んだのが先週の福岡だった。

ただ。
この日は卒業公演ということでファミLinQのメンバー(ふう子ちゃんと芽依ちゃん)も来ていた。彼女たちはとても楽しそうにライブを見ていた。突然乱入して椅子に仁王立ちになった伊藤ちゃんの背中は、まるでヒーローのようだった。あの服を着れば怖いものなし。そんな確固たる自信が伊藤ちゃんには満ちあふれていた。そして最後にこう言い残していった。

「生きている限り楽な道はないから、がんばれ!」
生きているからこそ、重みのある言葉だった。

たぶんだけど伊藤ちゃんは「悩んでいるヒマがあったら筋トレしな」って言うと思う。筋トレすれば必ず筋肉がつく。できる腕立て伏せの回数が増える。これほどわかりやすい成果はない。失望や絶望から救ってくれる人は、失望や絶望を知っている人なのだ。

トキヲイキルは舞台に励んでいる。なっちゃんも舞台に出ることで事実上の初の個人としての仕事になる。21-7の14人は、それぞれの未来を歩いている。

ではLinQの7人はどうなのか。
翌日の7人での公演は見られなかったので(スケジュールの発表も遅かったし、新千歳への最終便が14:15の私には12時半ならまだしも14時開演はどうしようもなかった)多くは語るべきではないと思うけれど、「この7人でやっていく」という意を新たにした者だけでのライブということで、気持ちがとても入っていたのではと思う。人数が減った分より意識あわせをしやすくなったことは間違いないだろう。だってこのタイミングで自分も卒業するという選択肢もあったはずだ。最初は再開発のときにもあっただろうけれど、二回にわたる判断のタイミングで、残るという選択をした。腹はくくったと思う。

たぶんだけれどもうこれ以上メンバーの数が減ることはないだろう。オーディションも行っていたし、これからメンバーは増えていくだろう。きっと、これから未来が見えていくだろう。

卒業公演は卒業メンバーしか見ていなかったし、主役は卒業メンバーなので他の7人のパフォーマンスは見ていなかったけれど、でも、なぜか、福岡に流れていた空気は、未来を感じさせられるものだった。

それはもしかしたら、再開発後にLinQを卒業したメンバーが教えてくれたのかもしれない。LinQで過ごした時間があるのならば大丈夫なのだ、と。


Love in Qushu
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