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ニューイヤープレミアムパーティー2018日誌

by Love in Qushu

1/3、東京・お台場で行われたニューイヤープレミアムパーティー 2018に足を運んできた。

実はこの手の大型アイドルフェスに足を運んだのは相当久しぶりだった。TIFは2014年を最後に行ってないし、下手するとそれ以来振りのアイドルフェスだったかもしれない。当時はアプガをきっかけにいろんなアイドルグループをたくさん見て、嗜好の変化でLinQに行き着き、そこから「もう他のグループは見なくていいや」に切り替わってしまったから、というのと、人であふれているイベント(この辺は単なる歳だからだと思う)にわざわざLinQの時間のためだけに行く、というのも選択肢から外れていたし。

ただ、今回せっかく久しぶりに東京に来ていたのと、東京での新生LinQを一度見てみたい、そんな思いから久しぶりに足を運んでみた。という前提(つまり最近のアイドルグループに疎い)でお読み下さい。

着いたのは14時で、Maison book girlを見て、LinQの特典会に行ってZeppに戻ってきて、LinQの前の天晴れ!原宿とまねきケチャを見た。いやあ、元気だなあ…特に天晴れ!はヲタの熱気がハンパなくて、グループもそれが武器というか、それを引き出すためにいろんなことをしているという印象だった。まねきケチャもそうだったけれど、うねりというか、ものすごく平たい言い方だけれどムーブメントがそこにはあった。両方のグループ名は知っていたし、まねきケチャはフォロワーさんのタイムラインでもチラチラ上がってきていたし、松下さんは週プレの表紙を飾っていたのも覚えていた。もっと平たい言い方だけれど、東京のアイドルグループってすごいなあ…と思っていた。LinQの後はTask have Funも見たけれど、気づかない間にどんどん新しいグループが出てくる、しかも各グループにそれぞれ個性があり、武器があり、ファンをがっちりつかむ…

当たり前だけれど、アイドルグループは一定のフォーマットがある。女の子たちがグループで、(基本的にはマイクだけを持ち)パフォーマンスをする。そんな中でどう他のグループと違いを出してファンをつかむのか…しかもいろんな手法は既に他のグループが既にやっていたり、差別化が難しくなっている。何のことはない、アイドルグループ業界はすっかり成熟期に入っていた。

天晴れ!原宿、そしてまねきケチャ。その後にチキパとトリのでんぱ。LinQはその間に挟まれていた。こう言っては何だけれど、結果的に箸休めという位置づけになっていた。まねきケチャの熱気が残る中、静かにLinQの出番を迎えた。

新しい登場曲が映像と共に流れ(この新しい登場曲を生で聞いたのはこの日が初めてだった)、メンバーが一人一人、パフォーマンスをする…今までのちょっとロックっぽいテーマ曲とは異なりすっきりと、洗練された登場曲、そしてパフォーマンス…

前の「年末大感謝祭」のブログで書いたけれど、私にとってLinQは7月時点の21人のLinQのままで止まっていたから、この日初めて新生を単独で見たことでその封印が解かれたというか、まあ簡単に言えば「避けていた、メンバーが抜けた解体後のLinQという(受け入れたくなかった)現実を見る」とやっと向き合ったというか(笑)。もっともこの日はあやのんがいなかったので、11人の新生LinQを見るのはもう少し先になる。

ちなみに普段この手のフェスはたいていは後ろから見ることが多い。人混みが苦手というのと(まあ誰だって苦手だけれど)、会場の雰囲気なども合わせて俯瞰して見るには後ろから見ていた方がいいから。だけれど、この日はかなり前の方で見ていた。ステージまで5m以内にはいたんじゃないかな。前の方で声出して盛り上げた方がいいだろうなあと思っていたから。

そんな中で対面した新生LinQという現実…個人的には「ああ、○○ちゃんがいない」とか、ものすごく言い方が悪いけれど劣化したLinQを目の当たりにするのではという懸念があったのだが、それは全くなかった。新生LinQはきちんとグループとして成立していた。それは単に新生として生まれ変わったLinQ、残ったメンバーによるLinQ、ではなくて、再開発プロジェクトという困難を乗り越えてきたメンバーの集合体と言おうか(この「乗り越えた」というのは当然だけれどトキヲイキルもそうです)。舞菜ちゃんはMCを仕切る立場になっていてびっくりしたし、まなみんはダンス脳がすっかり開花した印象だし(元々だったかもしれないけれどより引き出されていると思う)、月並みの言い方だけれどメンバーの輝きが増したと感じたのは、何もZeppというステージによるものだけではなかったと思う。

ただ。
前の方にいたからその空気感がよくわかったのだけれど、このあたりの人たちを巻き込めていたかと言えば、そうではなかった。正直、でんぱに備えていた人が多く、こんなに近くなのにスマホをいじっている人もいたり、そっちのけという人はいた。そういう人たちにも楽しんでもらって巻き込めるグループにはなってなかった。

いや、巻き込む必要はないかもしれない。さっき「箸休め」と書いたけれど、そういう存在になるのも差別化や方向性という点ではありだと思う。会場は静かだけれど「見とれている」という状態ならばそれはそれで成功だ。その点では「失恋フォトグラフ」はその方向性を志向したものだと個人的には思うし、この日初めて生で見て改めてそう思った。

ただ、そう志向するのならメンバーの表情は合わせた方がいい。笑う曲なのか、笑わない曲なのか。そのあたりの意思統一がなされていない印象だった。元々「曲に対する捉え方がまちまちでメンバーの表情が合わない」というのは個人的なLinQの課題だと思っていた。「GARNET」ですら合わせられない。今までは「大人数だから捉え方が多様で当然、それが武器」だったし、「メンバーが固定じゃないから合わせられない部分もある」という(私なりの)理由があったけれど、それはもう通用しないし。

この日「失恋フォトグラフ」をやるとき、さくらちゃんが「好きなメンバーコールしたり、盛り上がっちゃって下さい」と言って「えっ、この曲、盛り上げる曲なの」みたいな感じで若干回りがポカンとしたんだけれど、だってMVでは涙を流したり、MIXとかコールとかしないでどこか見入る曲という打ち出し方だったけれど、さくらちゃんの言葉もあってMIXも入った。

新生LinQ最初の曲として「失恋フォトグラフ」は大きなツールになると思うのだが、この曲をどういう打ち出し方にするか、メンバー側のパフォーマンスだけでなく会場の空気の作り方をどうするか、によって今後のLinQの明暗を大きく左右する気がする。こう書いているということは今のままで大丈夫なのかと思っていると言うことです。

「失恋フォトグラフ」はMYUちゃんの力強いボーカルだったり、ゆうみんは誰しも避けては通れない少女から大人への方向転換をちょうどこの曲でやっている印象で、あとさくらちゃんは背の高さもあって目を引きやすく、彼女の持つキラキラ感(チープな表現だけれどなによりそうなので)がより強調されて、と、いい曲だなと思った。

あと、会場の空気という点では、個人的には「カロリーなんて」の会場の盛り上がりがどこか気になった。「LinQのあの屈指の盛り上げ曲、カロリーですよ」みたいな感じだったと思うのだが、会場はどこかポカンとしていた。そう思っていたのは私だけではなかったようで

だから、アイドルファンも世代交代というか、ある意味BiSとかアプガとかLinQの頃を仮に2012年代とすると、その頃のアイドルファンも存在はしているんだろうけれど、今のというかこの日のニューイヤープレミアムパーティーのファンは完全に新世代というか。ファンが入れ替わったというか、多様化したのでいろんな人がアイドルファンになった、ということかもしれない。今までだったら「LinQ?ああ、チャイムとかカロリーの」だったのが「LinQ?ああ、名前くらいは」とか「九州の」「妖怪の」とかになっているのかもしれない。

何が言いたいかというと、今までのやり方が通用しなくなっているのではと。アイドルグループ業界もこんなに変化が早いのか…とびっくりした。まあこれは今やどの業界(音楽に限らずスマホとかも)もそうなんだけれど。常に進化しないと時代に置いていかれるなあ…

ただ、そうなったときに、LinQの武器は何なんだろう。アイデンティティーは何なんだろう。盛り上げるグループはたくさんいる。その点では清涼感というのは個人的に武器だと思ったけれど別にそれはLinQでなくてもいい。東京にもいるだろう。となると、九州というアイデンティティーが大事ではないだろうか。ところが新生になってからやっていることはむしろそれを放棄している気がする(もっとも九州というアイデンティティーが武器にならなかったからそうしたのかもしれないが)。

ただ、LinQを知らない人が増えているということは、逆に言えば新たに取り込める層とも言えるわけで、その人たちをどう引き込んでいくのかが大事だ。しかも前と違ってアキバの定期公演もないし、物販のレギュレーションも変わって、物販でファンを増やすと言うことも難しくなっている。だからこそ今までとは違うやり方をすることで、また新しい層を呼び込めるかもしれない、という可能性はあるんだなと。いや、もちろん他のグループもかわいい子多いけれどそこはLinQだって負けてないし。

あと、個人的に気になったのは、MC。今回車での長時間移動ということで、それはメンバーの意識合わせのためにやったのかもしれないし、そしてMCについても話し合っていたとツイートで見かけて楽しみにしていたのだが、がっかりした。これが話し合いを重ねたMCだとしたらゆゆしき問題だ。唐突にまなみんの空手を披露したり(個人的にはアプガの佐保ちゃんで見慣れていた 笑)、らなちゃんが「アリーナ!」とかやって「夢が叶いました」とやっていたけれど、何のためにやったMCなのかさっぱりわからなかった。二人にスポットを当てるためのMCだとしてももっとやり方はあるはずだ。

そんなグダグダ感もあり、ものすごく贅沢なMCの使い方をしていた。そんなに見ていないけれど他のグループはメンバー紹介は最低限にしてとにかく曲をやることを重視していた。LinQはそんな贅沢なMCをするほどのグループじゃないでしょうに。なんかそこは、今の東京というか、アイドルグループの状況から取り残されている印象を受けた。

あと、トリに備えてでんぱのファンが集まっているのは予想できたわけで、なんで「ウェッサイ!!ガッサイ!!」(今にして思えばこの曲は九州というアイデンティティーを表現できる貴重な曲になっている)で「もふくちゃんの曲です」の一言が言えなかったんだろう。みんな知っていると思ったのかな、

IQプロジェクトは、九州というアイデンティティーをエンターテインメントで全国に向けて発信していくものだったはず。東京でどういう発信をするか、はこの日ははっきり言ってダメダメだった。

というのを予感していたわけではないけれど、前の方にいてそれなりに盛り上げようとしたのは正解だったなと。やっぱりいつもの仲間たちと前の方で湧くのは楽しかった。


さて、ここからはニューイヤープレミアムパーティーで個人的に印象に残った曲を。ニューイヤープレミアムパーティーはTIFとか@JAMと違って、複数ステージを短時間ではしご、ではなく基本40分のステージだけ、なのでじっくり見ることができてとてもよかった。また来年も来たいなと。

まずまねきケチャの「モンスターとケチャ」。個人的にこういうリズムや曲調が急に変わるギミック曲は好き。

ただ、このニューイヤープレミアムパーティーの個人的な収穫はMaison book girl。全く知らなかったんですけれど、会場着いて最初に見たのがこのグループで、このグループ見ただけで高いチケット代の元が取れたと思った。

あまりに気に入ってアルバムも買いそろえたほど。いろいろ調べたら、いずこねこを手がけてらした方が関わっているそうで。いずこねこは2014年3月の大阪のフェスで一度見てとても印象に残っていて、ある意味再会した感じ。

アイドルグループは本当に多様化していろんな音楽が、そして手法が楽しめるなあと。気づけば自分はすっかり取り残されていた。


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