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Road to 9.1~全てはこの日のために~

by Love in Qushu

LinQは今、9月1日のワンマンライブに向けて「LinQ2018夏Road to 9.1」と題して、7周年ライブの行われた5月5日以降のベストホールでの全ての公演を特別公演にしている。ベストホールでの公演前には、この画像がスクリーンに表示されている。

どんな特別公演かというと、例えば5月27日の一部は「サマースイッチ!オン!~Singles ver.~」と題した独身男性向け公演として、独身であれば終演後の写メが無料になったり(さすがにこのときは独身を証明できる術がないので口頭での確認になったけれど)。他にも「Rainbow ver.」と題してLinQオリジナルペンライトを持ってきたら写メ無料、といった来場者特典を実施している。

これって何かに似ているなあ…と思って気づいたのが、プロ野球。最近、特にパ・リーグの球団なんかは例えばホークスなら鷹ガールデーとして女性は無料でオリジナルユニがもらえたりとか、西武は西武鉄道の沿線デーとして、試合によっては○○市民や○○区の住民であれば席が最大53%オフで買えたりとか(ちなみにこのメリットは、沿線なので東京都民も対象にできる、つまり集客が見込めることにある)。

あと、昔よく千葉ロッテがやっていたんだけど、ビール半額とか、シーズンシートも関係なく360度自由席とか(ちなみにこの企画が生まれた理由が、当初台湾での主催試合開催を予定していたのが急遽流れたこと。シーズンシートも台湾の試合は対象外だったので実現できたものだった。アクシデントによるものだったけれど、結果的にどの席から真っ先に埋まるかという貴重なマーケティングにつながった)。

千葉ロッテはかつては毎日「○○デー」をやっていて、例えば金曜日はサラリーマンデーとしてビールが500円になる、とかそういう企画をやっていた。つまり、毎日何らかのイベントをやっている。特典がある。そうすることで少しでもファンに興味を持ってもらおう、足を運んでもらおうとしていたのだ。ちなみに千葉ロッテの話ばかりになるのは単に私がロッテファンだからだ(オリックスファンでもあります)。

でも、なんでロッテがそういう企画をやっていたかというと、理由は簡単。集客に苦労していたからだ(今もだけど)。お客さんを呼ばないといけない。強くなれば客は来る、というわけでも実はなく、3位になろうがここはいつも苦労している。

話を戻すけれど、LinQが今やっていることもそういうことなんだろうなと思う。いろんな企画を打つことで、新しい人を取り込みたい。少しでも興味を持ってもらって足を運んでもらいたい。ある意味9月1日の999円ライブも、価格を下げる千葉ロッテの360°ビアスタジアム(ちなみに一律1500円+ビール300円。つまり、バックネット裏も1500円で見られるわけだ)と同じと言える。

人によっては特典を乱発したり、安売りによって価値を下げていると思う人もいるかもしれない。その意見を否定するつもりはないけれど、999円でライブをするようなグループになっている、身の丈に合っているというのも事実。まあ、ファストファッションみたいなものじゃないですかね。いや、周年ライブを999円にしたらさすがにそれはと思うけれど、9月1日は企画ライブなので。

LinQはANAやJALみたいなFCC(フルコストキャリア)でもなければPeachやジェットスターみたいなLCC(ローコストキャリア)でもなく、その間のスカイマークというところではないかなと。

ちなみにホークスはそんな努力をする必要もないくらい、集客に困らないチームに今でこそなっているけれど、かつては球団にとっては貴重な収入源であるペットマークのロイヤリティーを無料にするなどして、地域に密着していった歴史がある(元々西鉄ライオンズの本拠地だったし、親会社のダイエーが福岡に進出したときにいろいろあって、ホークスは最初から受け入れられたわけではなかった)。

じゃあLinQのそれ(そういう企画ライブ)が今どうなっているのか、という状況は見ておきたくて、6月30日と7月1日のライブに急遽足を運んだ。
※少し話をそらすけれど、仕事があまりにキツイ状況になって、一度頭をリセットしたいと思って、自然とベストホールに足を運んでいた。急遽休暇を与えられて、自然とLinQのスケジュールをチェックしていた(笑)。私にとって頭を空っぽにできるのって、自分の推しがステージで輝いている姿を見るのと、いつもの仲間たちと笑いながら酒飲むこと、なので。今回お会いいただいた皆さん、本当にありがとうございました。「前にもそういうことありましたよね」とまで言われてうれしかったです。

6月30日の一部は「サマースイッチ!オン!~LinQの熱い夏がやって来た!!Couples ver.~」と題したカップル向け公演。これは、カップルだったり男女のペアであればタダで入場できるというもの。しかも中央部分が専用シートになっていた。いつものファンの人たちがペアになって無料入場にあやかろうというケースが多いのかなあと思っていたけれどそれはなかった(全くないわけではなかったけれど)。10組くらいいらしたけれど、あまり見慣れない方が多かったし、ご年配の夫婦と思しき方もいて、なかなかほほえましい光景だった。

二部は「Tourists ver.」(これをさくらちゃんがなかなか言えなかったのだが 笑)。要は遠方者特典である。九州以外から来た人は、地元の名産品を持ってくれば、終演後に写メが撮れるというものだった(この特典を入場無料にしていないのが絶妙の舵取りなのだが)。

まあ結局は一部のアナウンスで福岡の名産品でもOKということになってほとんどの人が写メを撮っていたけれど(OKにしたのは無理もないと思う。ガチな遠方者は半分もいなかったと思う。前日の発券番号を見て、もしかして私だけじゃないかと思うほどだったから)。ちなみにこの公演のMCでは、ファンが持ってきた名産品の一部をテーブルに並べて「何県の名産品か」というクイズをやっていた。

最近のLinQファンは知らないと思うんだけれど、昔LinQは遠方者特典というのをやっていて、九州・山口以外の人は航空券や免許証など証明できるものを入場時に提示すればLinQコインが一枚もらえたのだ(つまり500円オフ)。だからあれが一時的に復活した、くらいにしか私は思わなかった。ただ、遠くから来た人はそれをクイズに使ってもらえたり、遠くから来たことをいわばネタにしてもらえたわけで、うれしかったのではと思う。

ちなみに私の場合は、この特典の名産品の例で他の県が雷おこしとか食品だったのに、なぜか私の県は木彫りの熊になっていて(笑)、わざわざ買いに行った(安いのにしたけれど…)。なにかそういう、乗っかれるものがあると楽しいなと思った。ちなみに間違いなく一番遠くから来たので、そう断って替え玉もさせてもらった。乗っかってナンボのLinQなのである。

ちなみに、この企画は単に特典だけのものではなく、セトリもちゃんとそれにそったものになっていた。例えばこのTourists ver.は、福岡へようこそ、ということで福岡を感じさせる曲として「フクオカ好いとぉ」や「ウェッサイ!!ガッサイ!!」、だけでなく「ハピ☆デリ」そして「とんこつこつ」もやってくれた。福岡を感じさせる曲、ということで「とんこつこつ」は想定していたけれど「ハピ☆デリ」はびっくりした。要は福岡のピザチェーンであるピザクックとのコラボ曲ということで福岡らしさを表していたわけだが、「ハピ☆デリ」はたぶん、いや、間違いなく7人どころか11人の新生LinQ時代含めてこの日初めてやったんじゃないかなあ。

残念ながら「ハピ☆デリ」の公式動画がなかったのだが、これはかつて「ビザクック」とのコラボ企画がきっかけで誕生していて、かつてはこの上位メンバーでなければマイクどころかパフォーマンスもできなかった曲だった(ちなみに今回千紗ちゃんにハジメマシテできたのだが、彼女はこのことは知らなかった)。

そして、会場ではやまやとコラボした、7周年ライブで販売されていた「めんツナかんかん」も売っていたり(買い忘れた!)、MCでは遠方からいらした人のためにと、終演後にメンバーが福岡に来たら行って欲しい店や買って欲しい名産品をツイートすると告知されたり、最後は博多手一本で締めたり(わたし、これ、大好き)と、公演内容全体がきちんと企画に沿ったものになっていてとてもよかった。

私自身初めて見かけるファンの方も多かったけれど「この方、静岡から来ているんや」と知ったり(逆もまたしかり)、とても貴重だった。ファンの輪を広げる上でもいい公演だったと思う。
あ、あと一言言わせてもらうと「for you」は私のような遠方ヲタの曲でもあります。

「どんなに遠く 離れていたとしても この気持ち届けてみせる for you」

日曜一部は「U-21 ver.」と題して、21才以下は入場無料だったのだが、これもちょっとびっくりしたのは普段見かけない方が多かったこと。それもそのはず、MCで知ったのだが、公演前にメンバーたちが天神の中心部で21才以下っぽい人たちにビラ配りして、この後公演があることを宣伝していたのだ。私の隣にたまたま悠未ちゃんに声かけられて来た人たちがいて、ライブ開始でメンバーが登場したとき、彼女がその人たちに向けて手を振っていた(要は爆レスってやつです)。

つまり何が言いたいかというと、単なる企画で終わらせるのではなく、その企画を利用して、いや、活用して人を集めようとしているなあと。単に企画を決めて告知するだけでは人は簡単に来ない。実際に捕まえに行くくらいじゃないと、ということだろうか。しかも日曜のお昼前。天神は若者であふれていたわけで(私もいろんな街歩いているけれど、天神の若者率の高さは異常だと思う。しかも大阪の心斎橋とかと違って天神は観光地ではないので、観光客が少ないのも特徴だと思った。夜の街も歩いたけれど、観光客は中洲に繰り出すけれど天神にはそれほど繰り出さないので、地元民ばかりだった印象を受けた)。

なんでそういうことをしているかというと、全ては9月1日のためなわけで。しかも今なら公演に来れば9月1日のチケットもメンバーの物販で写真と共に手売りしている。実際に見たわけではないけれど、企画に興味を持って足を運んだ人が、物販に行ったら当然そこで9月1日のライブをメンバーが宣伝して、買ってもらうようにアピールしていると思う。

だからある意味、泥臭く9月1日の集客をしているわけで。でもその泥臭くというのは今までのLinQに欠けていたものだと思う(伊藤ちゃんを除く)。

ただ、その泥臭くというのが、「あのLinQがそこまでやるのか」というもの(価値を下げる)になるかどうかは気になるけれど今のやり方はそうではないと思う。特定のファンに何枚も買わせる施策とか、そういうわけではないので。いや、これで特典会でメンバーが太いファンに「もう一枚買ってよ」とかやっていたらさすがに…だが。

とこれを打っていて気づいたけれど、再開発ライブの伊藤ちゃんのチケットの売り方はハンパなかったなあ…と思う。自作のイラスト付きとか、本当によーく考えていたと思う。でもあれだって別に伊藤ちゃんが土下座して売ったとかではなく、少しでも興味を持ってもらった人が財布の口を少しでも開けるようにいろいろ考えたわけで。チケットは売るけれどブライドまでは売っていなかった。

だから今もそうだと思う。一連の企画もLinQのプライドまでは売ってない、とこの土日見てきた私は思います。

土日の公演で改めて感じたのは、LinQの強みは何より曲の多さだということ。公演の企画に沿った曲がある程度揃えられるわけだ。例えば雨の歌なら「雨にぬれても」という曲があるわけだし。仮にもし12才以下のキッズ公演とかやったら、妖怪ウォッチの曲があるわけで。

そして。やっぱりというか、今のLinQでキーになるのは新曲「SUMMER SWITCH」だと思う。ものすごく変な言い方をすると、この夏のLinQはこの曲と心中する覚悟だと思う。アイドルにとって夏というのは一大活動期。特にLinQはTIFや関ヶ原などで新規のファンを捕まえる必要があるわけで。

これまでの夏はこんな曲なりテーマを引っさげていた。
2012年「祭りの夜」
2013年「HANABI!!」
2014年「ナツコイ」
2015年強いて言えば「ハレハレ☆パレード」
2016年この年はなかったかも
2017年「最後のLinQ」興行
2018年「SUMMER SWITCH」
となるわけだ。しかもこの曲にはもう一つ意味がある。それは…唯一の7人曲である、ということ。前にも書いたけれど今のLinQの課題は、30人近くでやっていた曲を7人でやらなきゃいけないことに尽きる。その曲にあった声が出せなかったり、どうしても無理がある。この曲は今の7人を前提に作られた唯一の曲だということ。そして何よりこれがSHiNTAさん作曲というのが本当にありがたい…というかこの7人の特性をわかった上で曲を書ける、いや、書いてくれるのは間違いなくSHiNTAさんしかいないと思う。

しかもこの曲のポイントはライブが盛り上がる定番ツールであるタオル回しに加えてもう一つあると思っていて。それは、福岡色が「ちゃんと」出ていると言うこと。間奏部分であーたんと千紗ちゃんかな、が早口でまくし立てるところは確か博多弁が入っているし、ちょっと太鼓の音なんかも入っていて、お祭り感が出ている。個人的な感想なんだけれど、最近(なぜか)封印していたLinQのDNAといってもいい、福岡・博多感というのをやっと出してきた曲なのだ。

今のLinQに何が必要か、という答えをバシッと一発回答した曲。私はそう思う。もしかしたらそれは少し離れた立場で見ている(最近ALLIさんとか別のアーティストを手がけているのもあるけれど、LinQ自体の関わりも以前ほどではないと個人的に思う)SHiNTAさんだからこそ、の曲なのかなと思った。

そんな一発回答の曲を、どうメンバーがファンと作り上げていくか。
今は、その課程なのだと思う。だから、公演前のMCとか歌う前とかにコールとかタオルの回し方とかをメンバーがレクチャーしていると思う。だって、企画に興味持って初めて足を運んだ人もいる公演なのだから、そういうのは必要だ。

だから、何度も言うけれど全ては9月1日のために、なんだと思う。
ただ。9月1日は一方で、7人LinQの最後の日、でもあるだろう。どう考えてもここで新メンバーが発表になるだろう(この日にいきなり新メンバーを入れたLinQで全曲やるとは思えない)。

だから個人的にちょっと気になるのは、今のLinQの結束がこれからどうなるのか、というところ。今の7人は、9月1日のライブが決まった直後にツイッターのプロフィール欄が「(メンバー名)@LinQワンマン999円ライブ開催 9/1DRUM LOGOS」に一斉に変わったり、そのあたりの意思統一なりがものすごくできている。そこに入る新メンバーはとても大変だと思うし。メンバーが増えたときに今の結束が維持できるのか。7人が新メンバーをきちんと受け入れられるのか、とか。

今の7人のチームワークはとてもいいのだけれど、そのチームワークだけで上に行けないのも事実。メンバーを増やしたときにそれが維持できるのか、が重要になってくる気がする。

今回土日で三公演見て気づいたことが一つあって。新生になる以前からの自己紹介って「私たち、LinQでーす」だったのが「私たち、LinQです!」と、伸ばさなくなっていたところ。これはツボだった。ゆるさを排除していたというか。そこも、メンバー間で話し合って決めたことなのかなと思った。

この土日は「ICE QUEEN OF LOVE」や「ハピ☆デリ」、そして「CHOKI-CHOKI」までやったり、今までやらなかった曲や、かつてのメンバーメインの曲などをどんどんやるようになってきた印象がある。今のLinQの公演に来ている人は知らない人の方が多い気がする。それぞれがどんな曲で、どんなメンバーがいたのか、というのは新しいファンの人に伝えていかなければ…と思っている。歌い継がれるということは何よりかけがえのないことだと思う。

とはいえ。6/30の公演は前日の23:30に買っても30番台だったし、一方でIQプロジェクト研究生がOPで出演するだけの7/1の一部は同じ時間で60番台だったし、二部はIQプロジェクト研究生公演だったけれど60番台は出ていたようで、研究生より集客ができていないというのも現実ではある。

だから、まだこの「全公演特別企画」は、成果も結果も出していない。
でも、間違いなく効果は出していると思う。

9月1日。この日はどんな光景が7人を待っているのだろう。どんな結果が待ち受けているのだろう。

ベストホール内は撮影禁止ですが、このポスターの画像はMCでメンバーが拡散して欲しいと言っていたのでここに載せます。


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