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7人と2人、それぞれの4ヶ月の帰結~新たなLinQの9月1日~

by Love in Qushu

今回のLinQの日直前ライブ(正式名称は「“LinQの日”直前999円LIVE 2018『私たちがLinQです!アラタメマシテハジメマシテ。』」)が発表されたのは5月の7周年ライブ、だった。このときは、ふーんというか、企画ライブをやるんやな、くらいにしか思ってなかった。言ってしまえばかつて行っていたLinQ夏祭りの代わりとでも言うか。

ただ、そこからが今まではとは明らかに違ったと思う。まず、メンバーのツイッターのアカウント名が、名前の後に一斉に「LinQワンマン999円ライブ開催 9/1DRUM LOGOS」と入るようになった。そして、ベストホールの定期公演が「LinQ2018夏Road to 9.1」と題した特別公演に切り替わった。そこでは「Couples ver.」と題してカップルの入場を無料にしたり、「U-21 ver.」は21才以下を無料にした。だけでなく、ライブ前に天神でビラ配りをして、街を歩いていた21才以下の人が実際に来てくれた、なんてこともあった。

その辺のことは過去にブログで書いたので宜しければ。

そしてこれはもうご存じの方も多いけれど、「10枚売れるまで帰れま10」と題して、新天町でメンバーたちがチケット売りをしていた(個人的に意外だったのは、これが実質の撮可現場となり、衣装を着たメンバーたちの写真が拡散されるという二次効果も生んだ←私は効果だと思ってます)。

これはやっぱり999円という価格設定だからこそできたことなのかなと思った。そんなにLinQ、というかアイドルグループに興味がない人でも、1000円なら、とは思うはずだ。いや、アイドルグループに興味がない人はネット見ただけでは買わないだろうけれど、かわいい人に「ライブ来ませんか?」と言われたらそのハードルはグッと下がるはずだ。

つまり。

一連の特別公演といい各拡販施策といい、共通していたのは「新規層の取り込み」だった。ここで言う新規層は、他のアイドルグループを推している人たちを取り込むことではなく、アイドルに興味のない人だ。福岡にいる人たちで他のアイドルグループを推している人はLinQは一度は見ているだろうし、そこでLinQは主現場にしないという結論を出している人たちだ。そういう人たちを振り向かせるのは結構大変だ。簡単に言えば少ないパイの奪い合い、だから。いったんは成功するかもしれないけれど、乗り換えた人はまた乗り換えてしまうかもしれない。

そこで、アイドルグループに興味のない新規層の取り込みが大事になるわけだが、九州のアイドルグループに比べてLinQはこれがしやすい状況にある。なぜか。ラジオ番組を持っていたり、ゆうみんのようにかつて「土曜もアサデス。」に出ていたり、さくらちゃんやあーたんのようにピザクックのCMに出ているメンバーもいる。つまり「あ、見たことある」になりやすいのだ。いや、露出ではHKTにはかなわないけれど。

私は7月に初めて乃木坂のライブを見に行ったんだけれど、そこにいたのは、乃木坂が初めて好きになったアーティストやアイドルなんじゃないか、人生初ライブが乃木坂なんじゃないか、というくらいのファンのフレッシュさだった。他の現場から流れてきました、という人はすごく少ない印象を受けた。客席も今までたくさん見てきたアイドルグループのライブとは全然違って若くて、居場所がないと思うくらいだった。

※乃木坂については別のブログに書いたので、こちらも宜しければ。

だから乃木坂が成功している理由って、アイドルファン以外の人を取り込んだからだなと。結果的に裾野を広げたわけで、乃木坂からLinQに流れてきてまた去ってしまった人もそれなりにいたし。

と話が長くなったけれど、そういう「新規取り込み」を一生懸命やってきたのがこの4ヵ月だったんだろうなあと思った。「ライブやります」ということをSNSで拡散するのは限度があるし、それ以前に今までさんざんやってきてうまくいかなかった。じゃあ違うことしなきゃ。

メンバーの数が減ったことでこういうったことの意思統一などは早くなった気はする。さっきのツイッターのアカウント名変更もそうだ。リーダーはちあっきーだけれど、そんなに彼女を見ているわけではないけれどトップダウン型ではないとは思うので。みんなの意見を吸い上げるタイプだと思うので、みんなで決めたことなんだろうなあと思う。

あとライブ直前には各メンバーが企画投稿をしていて、あーたんはライブ後のオススメの店や、さくらちゃんはメンバーインタビューをしたり、ライブに来る人を少しでも楽しませようとしていた。簡単に言えばおもてなしの心だ。

そうそう、これはDRUM LOGOS近くの居酒屋で見かけたんだけれど、こんな風に至るところでこの日のライブの告知がされていたわけだ。サッカーなんかだとよく日程表の書かれたポスターが貼っているけれど、それと似た光景だなと思った(これは5周年の時にもやっていた)。

メンバーはこうしていろんな店にポスターを貼ってもらうよう回っていた(ファンもポスターをもらって自分の行きつけの店や通っている大学に貼ろうと頑張っていた)。

これは、7周年ライブから4ヶ月の7人の話。

一方、忘れてはいけないもう一つの4ヶ月がある。

4/29から始まった、IQプロジェクト研究生公演「あの子はどっち」。LinQの新メンバーか、はたまた新グループのメンバーか。その選考を兼ねた公演は結果的に理央那ちゃんとみゆちゃんの加入という結果になった。この二人も、LinQに入ることを夢見て4ヶ月頑張っていたわけだし、何よりそれを後押しするファンの人たち(研究生ヲタ)の存在があった。

私はてっきりこの日のライブは、基本は7人でところどころ2人が入るのかなあと思っていたが、結果的にずーっと9人だった。何が言いたいかというと、2人はLinQ加入が決まってわずか1ヶ月で、振りを覚えたということなのだ。

だから7人の4ヶ月と2人の4ヶ月。二つの流れが一つに合流したのがこの日のライブだったんだなあと思った。7人は2人を加えてのある意味「本当の意味での新生LinQ」のスタートに向けて、2人の門出を華々しく飾るためにも集客に奮闘し、2人は新たなLinQの出発のために、必死で振りを覚えた。

全てはこの日のために。

そんな結束というか。一体感ではなく、終演後に一体感を生み出すための強い気持ちというか。そんなライブだったと思う。しかも最後には8周年はZepp Fukuokaという、新たな目標もできた。サッカーで言えば苦戦した前半戦が終わり、夏の移籍期間を使って新戦力を補強して勝負の後半戦に臨む…というところだろうか。いや、ユースから上げてきたと言う方が正しいか。強いチームには強い下部組織があるわけで、その点では今の(9月からの)IQプロジェクト研究生の存在は非常に大きい。さらに言えばLinQ KIDSもいるわけで。

さて、ここからはライブの話。実はLinQのライブを初めて上から俯瞰して見ることができたんだけれど(フリーライブで上から見たことはあったけれど)、正直厳しいと思った。フォーメーションが揃っていないことが多かった。

例えばこういう3列になるケースかあったとする。

★★★★★

 ★★★

  ★

これがたまに

 ★★★★

 ★★★

  ★

になっていたり

★★★★ ★

 ★★★

  ★

になっていた。縦の位置が揃ってなかったり、左右非対称になっていたり。

これはステージと同じ高さの客席の視点なら気づかないだろうけれど、つまりごまかせるだろうけれど、上から見るとこのバラバラぶりはとても目についた。

かつて仕事でいろんなアーティストのライブを見る機会があって、アイドルも見たんだけれど、特にアプガ(前の主現場です)は上から見ていてもフォーメーションが見事に揃っていた印象がある。

特に「UPPER ROCK」のサビでの回転ぶりなんか本当に見事で。って探したらこの初披露の動画しかなかったけれど、少しは雰囲気がおわかりいただけると思う(初披露でこれである、ということも強調しておきたい)。2:00からどうぞ。

これは余談だけれどアプガの振り付けの竹中先生は、フォーメーションでは戦国時代の陣形も取り入れたことがあると話していた(鶴翼の陣とか参考にしたらしい)。

もっとも基本的にメンバーは上から見られることは意識していないわけで、同じ高さにいるお客さんを意識するのが大事だから、必ずしも上から見てきれいかどうか、を大事にすべきかどうかは別の話。ただ、二階にも客席がたくさんあるようなライブを目指すのなら、間違いなく必要になってくる話だ。

そういう点でも「まだまだだな」と思うことは多々あるんだけれど、ただ今まで大人数のLinQを見ていてこういう「まだまだだな」とか、課題を見出すことはあまりなかった気がする。肯定することしかしていなかった、という自分の意識の問題もあったとはおもうけれど、人数が減った分目につきやすくなったことは間違いなくあると思う。もっとも「まだまだだな」というのは一方で「これが解消すれば」という期待もあるわけで。ただ、それがいつまでたっても解消されなかったら、足を運ぶことはなくなるだろう。

※フォーメーションについては誤解のないように申し上げると、別にアプガになれと言っているわけでもないです。単に私はPerfumeが好きで、つまりあれは完全なるコンビネーションダンスなわけで、コンビネーション好きという私の趣向による一意見です。

あと、この4ヶ月っていわば7周年で生まれた「SUMMER SWITCH」と共に駆け抜けたというか、この曲をTIFや@JAMなどに向けた夏の勝負曲として使ってきた印象があったけれど、ライブでは終盤とかではなく中盤にサラッとなったのは意外だった。あとこの4ヶ月、ファンとの一体感を作り出すためによく使ってきた「冒険」も、肩を組ませるのではなく手を振らせる振りに変えていた。「冒険」はイントロが流れるとすぐに隣の人を考えて(この人とは組めないだろうな…)とか考えなきゃいけない曲なのだが(笑)、それが不要なのは個人的にはありがたいと思った(もっとも一部のファンの人は自主的に肩を組んでいて、これはこれでとてもいい光景だった)。

4ヶ月いろいろ試行錯誤したその成果を見せる場でもあったのかなと思った。

その中でのメンバーの変化(成長ぶり)、という点で一番印象に残ったのはさくらちゃんだった。最後の「LinQuest」を見ていて、たくましくなったなあと。彼女って華麗さやしやなかさが中心で、いわばその対比となる力強さはあまり感じさせないんだけれど、それまで備わった気がした。

こうなるともう最強としか言いようがないと思うんですよね。

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