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LinQという答え~二十一次回答~

by Love in Qushu

「上書き保存」「名前を付けて保存」。パソコンを使う人なら、誰しもこの二つを使い分けると思う。恋愛なんかでも「女性は上書き保存、男性は名前を付けて保存」なんて例えられることもある。経験上、とてもよくわかる。

そしてたぶんなんだけれど、たいていのアイドルファンの男性も、思い出は名前を付けて保存、だと思う。

9月1日のLinQの日直前ライブを見ていて思ったのは、いろんな思い出が更新されていく感覚だった。

例えば。

「CHOKI CHOKI」はサビの、左右に手を伸ばす動きで見せる原さんのキビキビさが好きだったのだけれど、当然ながら原さんはもうそこにはいない。そこで印象に残ったのは千紗ちゃんの踊りだった。

例えば。

「君がいたから」は映画「みんな好いとうと」の挿入歌であり、映画に登場する4人のための曲だったけれど、大庭ちゃん、果奈ちゃんが抜けた今、それは全く別の世界に変わっていて、でもその「別の世界」はどこか心を震わせた。

例えば。

「HANABI!!」はあやのんのこぶしが何より真骨頂だったけれど、彼女は卒業してしまった。そのパートを担っていたのはゆうみんだった。こんな声出せるんや!とびっくりした。

例えば。

らなちゃんのソロダンスのパートがあったけれど、こういうのはよくなっちゃんがやっていた印象がある。彼女はソロシンガーとしての道を歩み始めている。でもそのダンスはどこかなっちゃんを彷彿とさせ、かつ、あやのんを彷彿とさせ、つまりハイブリッドになっていて、かつ、受け継いでいる気がしてもっと見たい!と思った。

それ以外でも「あれ?この曲の振り、変えた?」というのがちょくちょくあって。だんだんと、LinQは変化していると思った(=進化、とは別の話だけれど)。今風で言えばアップデートされているというところか。

それはファンの方もそうで、「あれ?この曲でこれやらないんだ」というものもよく見られたし(これは少し前のベストホールでの公演の話だけれど、「とんこつこつ」でコールの入れ方がわからない人が多かった)、「Shining Star」はタオルを回す人がそれほど多くなくて、例えばたまたまメンバーから手売りでチケットを買って、この日初めてLinQを見に来た、という人も多いのかなと思った。後列にいた人もそれなりに乗っていたし、巻き込んでいるなと思った。

というより客席を見てもあまり見かけない人の比率が高いなと思った。いなくなったファンの方は多いが、まだその数には及ばないけれど新しい人も増えている。それはこの4ヶ月の間に何回か行ったベストホールでも感じた光景だった。

ステージ、そして客席。トータルなLinQの空間、そして空気がだんだん入れ替わっている。この日は何よりそう感じた。

いなくなったファンの方の分を新規の人で取り戻す…。今までアイドルグループを見ていなかったような人を取り込む…。前のブログも書いたけれど、それは間違いなく大事な戦略だと思う。

でもね。

それだけではダメなんだと思う。

今までファンだったけれど推しの卒業などで離れてしまった人をもう一度呼び戻して、初めて本物なんだと思う。

少しケースは違うけれど私がそうだった。

LinQを初めて見たのは2012年12月で、そのときはあまりアイドル好きではなかったのもあるけれど、フーンで終わったし、アプガを通してアイドルヲタになりつつあった2013年4月でも、アイドルフェスでLinQを見て、そこから完全に見切っていた。2014年1月にたまたまフリーライブを見に行ってそこで一曲目に始まった「Wake up」から今に至る、というのはこれまでブログをお読みいただいている方にはご存じとは思うが、私自身も一種の「戻ってきた人」とも言える。

戻ってきた人は長く追い続けてくれる。そんな印象が個人的にはある。それは何も音楽に限らず、スポーツでもそうだ。

ただ、ハードルは非常に高い。LinQは曲を受け継いでいるわけだけれど、当然さっき私が言ったみたいな曲への思い入れをファンの方は持っている。推しのいなくなったパートを別のメンバーがやっているのを見るのは相当耐えられないと思う。上書き保存は絶対にしたくないだろう。

個人的にはこれまでの大人数のLinQが大好きだった自分としては、当時の思い出というのは当然取っておきたいし、それは今でも取ってあるけれど、でもそれが次々と更新されていく感覚はそれはそれで個人的にはよかった。

いや、あんたの推し今でもいるからそんなこと言えるんや!と言われればそれまでなのだが、

ただ。今までLinQを好きだった人たちに胸を張って「今のLinQ見に来てください」と言えるかどうかが大事だと思った。

今はとても言えない。

でも、いつか言えるようになると思った。

ではそのためには何が必要なのだろう。

間違いなく言えるのは「これなら上書き保存してもいいかな」と思わせることだろう。その一つは、圧倒的な進化だろう。iPhoneみたいなものだ。昔ほど劇的な進化ができなくなっているiPhoneがまさにそうだけれど、今は大画面化とか画面の高精細化、はたまた折り曲げられるといった技術の進化とか斬新なデザインとか、そういうのがなければ今はなかなかiPhoneは買い替えないだろう。それと同じだ。

それは簡単なことではないけれど、でも、積み重ねだと思う。今までと違うことをすること。それだけでも「今までのLinQとちょっと違うな」と思ってもらえる。それだけでも大事なことだ。それは今のメンバーたちは既にやっているから大丈夫だ。そして積み重ねは継続して初めて成果が出る。ゆうみんは「継続はマリンメッセなり」という言葉を残したけれどそういうことなんだと思う。私自身福岡に来るたびに必ず毎朝マリンメッセまで走っているのもそういうことだ、ってそれはちょっと違うか。

離れてしまった大切な仲間たちに、もう一度LinQを見てもらう日まで。

そして「今のLinQいいね」と言ってもらえる日まで。

それが、今回の遠征で私が出した、LinQという答え、だった。

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